遊戯王デッキ紹介:星遺魔妖シフル
こんにちは、セッキーです。
今回は第一回となる遊戯王のデッキ紹介をしていきたいと思います。
第一回は私がフリーで使用している【魔妖】を紹介したいと思います。
《魔妖というテーマについて》
魔妖はアンデッド族のシンクロ召喚テーマであり、連続シンクロで墓地に溜めた魔妖シンクロを蘇生することで効果を発揮するという特徴を持ったテーマです。
基本展開は、『翼の魔妖-波旬』を召喚し『麗しの魔妖-妲己』をリクルートすることから始まります。
その後、妲己の蘇生効果を絡めて連続シンクロし、魔妖リンクモンスター『氷の魔妖-雪女』まで展開し、墓地に魔妖シンクロを溜めるのが基本的な動きです。
こうして墓地に溜めたシンクロを蘇生しながら戦っていくのが魔妖ですが、これだけだと回し方がワンパターンでいつか飽きてしまいそうです。
ですが、魔妖の展開には波旬と妲己、魔妖カードをサーチできる『魔妖廻天』の3種類だけあれば良いというメリットがあり、消費するメインデッキのスロットが非常に少なくて済みます。
これは即ち、魔妖はスロット的な観点では他テーマを出張させやすいことを意味します。
しかし、魔妖には制約が存在し、妲己の効果を使用したターンにエクストラから魔妖以外のモンスターが出せないという縛りがあります。
そういった事を踏まえて、魔妖に何か混ぜ物は出来ないかと考え、時械神やファンカスライブラなど色々と思考したわけですが…
その中でも個人的に面白いと思ったのがネクロイドシンクロを使ってスターダストシフルを出すギミックでした。(?)
つまり、魔妖の特徴の中でも「高速で墓地にモンスターが溜まる」という点に着目したわけです。
《魔妖シフル(まやかしふる)》
最初に、魔妖でスターダストシフルを出す流れを確認したいと思います。
波旬から魔妖の基本展開をすることで、
盤面: 雪女(+妲己)
墓地: レベル3、5、7、9、11の魔妖シンクロ(+妲己)
という状況が生まれます。
魔妖はここで蘇生札などのバックを伏せてターンを渡すのが大体の流れであり、1ターン目はセオリー通りに普通の魔妖の立ち回りをします。
変化するのは魔妖展開を終えた次のターン以降です。
次ターン以降は妲己の制約から解放されて、エクストラからもモンスターが出せます。
墓地には魔妖展開で落ちたモンスターがおり、
・レベル3+7+2チューナー=12
・レベル1+9+2チューナー=12
という計算が成立します。
ここで『ネクロイドシンクロ』を発動し、上の足し算パターン通りに素材を除外することで『聖珖神竜スターダストシフル』をS召喚扱いで特殊召喚することが出来ます。
つまり、魔妖展開をするだけでネクロイドシンクロからシフルを出す条件が墓地に揃うのです。
魔妖展開は元々少ない手札消費で完結するため、ネクロイドシンクロを3積みしても手札事故になりにくい点でもデッキに自然に組み込む事が出来ます。
とりあえず、スターダストシフルを出すまでの流れは超シンプルにこれだけです。
しかし、お気づきかと思いますがネクロイドシンクロから出したシフルは効果が無効になっています。
バニラ4000も悪くはないですが、せっかくシフルを出したなら効果を使いたいところ。
これを解決するギミックが必要なわけです。
《シフルの効果無効をリセット》
スターダストシフルの効果無効状態を解除するために一時的に場を離れるギミックが欲しいと考えた結果、星遺物テーマに属する『星遺物を巡る戦い』に着目しました。
巡る戦いはコストで自分のモンスターをエンドフェイズまで除外するため、相手の妨害に関係なく確実にシフルの除外から帰還までが保証されます。
巡る戦いを発動するには対象となる相手のモンスターが必要です。
しかし、このデッキの1ターン目は魔妖展開をする関係上、最初のターンにシフルを出すことはないため、対象とする相手モンスターがいないという状況は少ないです。
また、巡る戦いは『星遺物-星杯』や『星遺物の醒存』からサーチしやすく、シフルを除外する以外にも魔妖の戦闘サポートが出来たりと多様な役割を持てるカードなので、邪魔になりにくい点でも魅力的です。
《星遺物カードの役割》
星遺物を巡る戦いを投入する以上せっかくならサーチ札を搭載したいところです。
そこで、魔妖特有のメインの空きスロットを使い、他にも星遺物を搭載しようと考えました。
まさに、空きスロットを巡る戦いですね。
こうしてスロットを巡る戦いに勝利し、採用を勝ち取った星遺物カードを理由もまとめて紹介します。
・『星遺物の醒存』
デッキトップ5枚めくって、星遺物を1枚手札に加え、残りのカードを墓地に送ります。
前述のコンボパーツである巡る戦いを含めた星遺物カードの擬似サーチをこなせるのはもちろん、このデッキにおいては墓地に送る効果も魅力的です。
墓地で効果を発揮する馬頭鬼や星杯を落としながらの星遺物サーチは、このデッキの潤滑油として機能してくれます。
正直、これ撃つのうま味しかない…!
星遺物めくれなかったら悲しいので、星遺物カードは少し多めに入れたいところです。
・『星遺物-星杯』
墓地から自身を除外することで星遺物カードをサーチ出来る、言わずと知れた優秀な星遺物サポートです。
醒存やおろかな埋葬など落とす手段はそこそこあり、手札に握った場合もユニゾンビや魔妖変生で落とせるため、腐る事はありません。
・『星遺物に眠る深層』
星遺物の名を冠したレベル5以上限定の蘇生罠です。
機界騎士のサポートカードですが、蘇生対象はレベル5以上なら何でも蘇生できる汎用性を秘めており、星遺物名称のおかげでサーチが効くという優秀さを持ちます。
蘇生札で出す魔妖モンスターは大体7、9、11あたりが強いため、レベル5以上の縛りは飾りのようなものです。
実質、サーチ出来るリビデと考えたら中々強く感じますよね。
以上が採用した星遺物カードです。
星遺物を継ぐ者も採用を考えましたが、自分のターンの蘇生は馬頭鬼などがあり、魔妖の蘇生時の効果がターン1なので、相手ターンもフルに動いていきたいので罠である深層を優先しました。
しかし、魔法であるため引いてすぐに使える速効性を考えれば、継ぐ者は充分採用圏内なカードだと思います。
今回、星遺物カードを吟味して、改めて星遺物という名前が強いと感じさせられました。
今後も星遺物カードは増える見込みがあるので、将来の拡張性にも期待が持てますね。
個人的には星遺物ストーリーの方も続きが気になる…
《星遺魔妖シフル》
さて、ここまで来ると星遺魔妖シフルというごちゃ混ぜなデッキが適当に構築されたわけではないという事が少しはわかってもらえたかと思います。
ここで、遅くなりましたが星遺魔妖シフルの構築を見ていただきたいと思います。
星遺物、魔妖、シフル周りのカードについては説明しましたので、その他の採用カードについて触れていこうと思います。
・SR-ベイゴマックスとSR-タケトンボーグ
最早、現代における最強の汎用展開カードと化してしまったおもちゃ。
ベイゴマをフィールドに特殊召喚し、波旬からの魔妖展開で雪女、妲己、ベイゴマの盤面を作ります。
そうすることで、雪女のリンク先で妲己+ベイゴマからレベル5スタートの魔妖展開をすることが出来ます。
これにより、雪女のリンク先にシンクロが立った状態を作り上げる事が出来るので、墓地に大量の魔妖を置きながら、雪女の効果を活かしやすい布陣を敷くことが出来ます。
また、ベイゴマとタケトンボーグを入れることで、波旬が引けずに妲己のみを素引きしてしまった時のケアになり、魔妖展開を可能にする手段が増えます。
まずベイゴマを特殊召喚からタケトンボをサーチして特殊召喚、さらに妲己を通常召喚します。
ベイゴマ+妲己でレベル5スタートの魔妖シンクロ展開を行い、雪女、妲己、タケトンボの盤面が出来ます。
あとは、雪女のリンク先でタケトンボ+妲己から魔妖展開が出来るため、雪女+魔妖シンクロの盤面を作る事が出来ます。
展開の拡張と波旬スタート出来ない時のケア手段になるので、あると便利なカードです。
ちなみに上述のレベル5スタートの魔妖展開をした場合でも墓地には、
レベル5+5+2チューナー=12
の計算式が成り立つため、問題なくネクロイドシフルを狙う事が出来ます。
・ユニゾンビと不知火の隠者
ユニゾンビは手札の星杯やデッキの馬頭鬼を墓地に落とせるため採用しています。
また、魔妖カードが全くない初手の場合に、ユニゾンビから波旬を落とすことで、蘇生札と合わせて魔妖展開に持っていく事も出来ます。
様々なカードにアクセス出来る優秀なカードです。
不知火の隠者は自身をリリースすることで、ユニゾンビをリクルート出来るため採用しています。
ユニゾンビより隠者を多く積んでいる理由は、隠者からスタートすることでデッキを圧縮でき、墓地に異なるレベルのモンスターを置けるため、ネクロイドシンクロの素材パターンを拡張しやすくなるメリットがあるからです。
・スターダストウォリアー
ネクロイドシンクロから特殊召喚出来るレベル10シンクロであり、ネクロイドシンクロの選択肢を広げるために採用したカードです。
運用はシフル同様ですが、こちらはシフルと違い蘇生による特殊召喚が可能であり、(3)の効果は巡る戦いを使わずとも発動が可能です。
ネクロイドシンクロによる特殊召喚はシンクロ召喚扱いなため、蘇生制限がないことから、蘇生札の多いこのデッキではスタウォが活かしやすいです。
・ジェットウォリアー
スターダストウォリアーから出す用のモンスターです。
この枠は自由枠であり、お好みのカードを採用すれば良いと思います。
以上、星遺魔妖シフルについての解説をしましたが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
普通の魔妖が、誘発や墓穴の指名者や展開補助札に割く枠を、星遺物やネクロイドシンクロのギミックに割いています。
そのため、誘発やケア札を入れるスペースが作りづらくなっているので、あくまでもフリー用のデッキになっております。
どうしても誘発に撃たれ弱い魔妖の性質上、うららや墓穴くらいは無理にでもスペースを作って入れてよいと思うので、そこは使う環境レベルを考えて取捨選択すればよいと思います。
フリーで遊べるくらいには中々面白いギミックが詰まっているので、魔妖のカスタムの一例として参考になれば嬉しいです。
それでは、今回のデッキ紹介はここまでとさせていただきます。
ご一読ありがとうございました。